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きちんと食べてゆるく痩せる!『ビタミン野菜と鶏ささみのバーニャカウダ』で基礎代謝をUP

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# ダイエット , # レシピ , # 吉田揚子 , # 基礎代謝 , # 漢方ごはん ,

薄着の季節に向けてダイエットを始めた人も多いと思いますが、ただ食事量を減らすだけでは体が省エネでも活動できるようになってしまい、反対に太りやすくなってしまう可能性も。健康的に痩せるためには、食事を摂りつつ体の機能を活発にしていくことが必要です。今回は、「体の内側から整える、ライフスタイルとしての漢方」を提案している漢方スタイリストの吉田揚子さんから、“きちんと食べてゆるやかに痩せる”をテーマに、おいしく健康的な漢方ダイエットレシピを教わります。

今月のテーマ:基礎代謝をあげて太りにくい体をつくる!

夏至へ向かって、あたりは「陽」の気がぐんぐん増してきています。美しい新緑の季節、気温も上昇して木々も元気よく育ち、花々もそこかしこに咲いていますね。私たち人間もその影響を受け、臓腑機能が一斉に活性化、代謝力もアップしてきています。

代謝とは、消化吸収した食べ物のエネルギーを、人体が活動するために必要なエネルギーに変換することです。たくさん運動して筋肉を動かせば、当然エネルギーはしっかり代謝されていきますが、実はそれだけでなく、じっとしている時も私たちの体はエネルギー代謝を行っています。呼吸や心拍、体温の維持など、生きていくために最低限必要な生命活動のために行っているこの代謝のことを、「基礎代謝」と呼びます。

臓腑が活性化している今のうちに、夏に向けての代謝力アップをしていきましょう。真夏になって外気温が体温に近くなってくると、体温維持にエネルギーをあまり使わなくなるので、「基礎代謝」がガクッと減り始めてしまいます。基礎代謝量が減り、さらに高温多湿のためにあまり動かなくなる夏は、実は冬よりも太りやすい季節と言えるのです。だからこそ、真夏になる前に「代謝しやすい体」に整えておくことが「太りにくい体づくり」のポイントとなります。

漢方では、代謝に関わる臓器は、主に「」と「」であると考えています。これらの臓器の機能を万全に整えておくことと、重要な代謝器官である筋肉の量を増やしておくことが 代謝アップの鍵となります。「肝」と「腎」を整えることと、筋肉や組織づくりの材料となるたんぱく質や潤滑に機能していくためのビタミン類を意識的にしっかりチャージしておくことで、持続可能な代謝アップサイクルを作っておきましょう。

『ビタミン野菜と鶏ささみのバーニャカウダ』の作り方

今回は、代謝しやすく太りにくい体をつくるための食材を意識して『ビタミン野菜と鶏ささみのバーニャカウダ』を作ります。バーニャカウダソースは手軽に作れてどんな野菜やお肉にも合うので、具材を変えても楽しめますよ。

材料/2〜3人分
■バーニャカウダソース
・オリーブオイル(炒め用) 少々
・にんにく 大さじ2(刻む)
・アンチョビ 3枚分(粗く刻む)
・黒酢 大さじ1
・天然海塩 小さじ1/2
・黒胡椒 小さじ1/2
・オリーブオイル 30cc
・生クリーム 50cc(ない場合はオリーブオイルを少し多めに入れてもOK)

■具材
・肉/鶏のささみ
5分ほどボイルし、お湯の中で放置して余熱で火を通した後、ひと口大にカット。
・野菜/ビタミンの豊富な赤パプリカ、黄パプリカ、ラディッシュ、スナップえんどう、ブロッコリーなどを食べやすくカット。
スナップえんどうとブロッコリーは1〜2分程度塩茹でしておく。


(1)
アンチョビを粗く刻んでおく。包丁を使わずにスプーンなどでカットしてもOK。


(2)
小鍋にオリーブオイル少量をとにんにくを入れて焦げないように炒める。


(3)
良い香りが出てきたら、アンチョビを加えてペースト状に潰していく。


(4)
水分が少し飛んだら、オリーブオイル、黒酢、天然海塩、黒胡椒を加え、弱火で軽く混ぜ合わせる。


(5)
一度火を止め、生クリームを入れてよく混ぜる。生クリームがない場合は(4)でオリーブオイルを多めにしてもOK。




(6)
ソースウォーマーがあれば加熱しながら、なければ熱湯などで温めた器に移して完成。


できあがり!

「肝」の好む味である酸味を持つ黒酢には、たんぱく質の原料となるアミノ酸も豊富。「腎」の好む味である甘味(海の味)のアンチョビ、ビタミンや食物繊維が豊富な野菜類、動物性たんぱく質として鶏ささみをぜひ意識して食べてみてください。


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吉田揚子(よしだ・ようこ)

漢方スタイリスト・文筆家・中医薬膳師。
神奈川県立湘南高校、早稲田大学第一文学部卒業・史学士。
2010年に「きたかまくら日々響(hi bi ki)」を設立し、五感に響くゆたかなライフスタイルとしての漢方を提案。執筆、講師、メディア出演&出稿、商品企画&レシピ提供、新商品の企画コンサルティングなど幅広く活動。著書に『今日からはじめる漢方ごはん ビジネスパーソンのための漢方』(経法ビジネス新書)など。最新刊『季節と暮らす12カ月 漢方養生ダイアリー』が好評発売中。
▶︎きたかまくら日々響

Photo:Masayuki Furukawa Edit:Maiko Mizusawa

 

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