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夏のこもった熱を上手に「冷ます」!『あさりと夏野菜のアラビアータ』を作ろう

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# のぼせ対策 , # レシピ , # 吉田揚子 , # 漢方ごはん , # 熱冷まし ,

一日中暑く、のぼせや火照りを感じやすいこの季節。体内の温度調節がうまくできていないのかもしれません。そんな夏独特の不調を、体の中から改善できる漢方ごはんをご紹介します。今回は、夏野菜たっぷりのパスタレシピ。「体の内側から整える、ライフスタイルとしての漢方」を提案している漢方スタイリストの吉田揚子さんに教わります。

夏野菜で体内の余分な熱を排出!

朝から夜まで暑いこの季節は、うまく体温調節ができず、体の中に余分な熱がこもってしまうことが多くなります。体内に熱がこもると、精神的に不安定になったり、不眠がちになることも。また、顔の赤みやのぼせ、イライラや動悸、吐き気などの症状が出やすくなることもあるので注意が必要です。

漢方では、このように不要な熱が体内にこもってしまった場合、冷たいものの飲食やエアコンなどで体温を下げるのではなく、余分な熱を排出する食材の力を借りて「冷ます」という発想をします。そうすることで、体が冷えすぎてしまうのを避けることができます。

今回は、余分な熱を排出する性質をもつあさりや、トマトなすクレソンなどの夏野菜を使った、アラビアータのレシピをご紹介します。

『あさりと夏野菜のアラビアータ』の作り方

材料(2〜3人分程度)
・にんにく(みじん切り) 2片分
・玉ねぎ(みじん切り) 1/2個
・なす(輪切り) 1本分
・殻付きあさり(砂出ししてよく洗う) 300g
・オリーブオイル 適宜

(★調味料)
・あらごしトマト(トマトピューレでも可) 400g
・鶏ガラスープの素 小さじ2
・ケチャップ 大さじ3
・輪切り唐辛子 ひとつまみ(お好みで)
・天然海塩 少々

・ショートパスタ(茹でる) 200g

(トッピング)
・パルメザン粉チーズ 適宜
・クレソン 適宜

(1)
フライパンににんにくと玉ねぎを入れてオリーブオイルで炒め、香りを出す。玉ねぎの苦味をなくすため、しっかりと火を通す。

(2)
なすはフライパンに面がつくように並べて炒める。

(3)
なすに火が通ったら、あさりを加え、殻が開くまで炒める。

(4)
★調味料を入れ、しばらく加熱して水分を飛ばす。あらごしトマトのみだとやや酸味が強いので、ケチャップを入れて甘みを出すのがポイント。

(5)
茹でたてのパスタを加え、最後にオリーブオイルを少々垂らしてよく混ぜる。

(6)
器に盛り付け、粉チーズとクレソンをトッピングして完成。

今回のキー食材

あさり:余分な熱を冷まし、精神を安定させる
なす:余分な熱を冷まし、血行不良を改善
クレソン:余分な熱を冷まし、血流を改善して肌のくすみをとる
トマト:余分な熱を冷まし、体を潤す

ペンネなど、お好きなパスタでアレンジ可能です。辛いものが好きな方は唐辛子の量を増やしてもいいですが、汗をかきすぎると乾燥するので、程よい量で留めてくださいね。

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吉田揚子(よしだ・ようこ)

漢方スタイリスト・文筆家・中医薬膳師。
神奈川県立湘南高校、早稲田大学第一文学部卒業・史学士。
2010年に「きたかまくら日々響(hi bi ki)」を設立し、五感に響くゆたかなライフスタイルとしての漢方を提案。執筆、講師、メディア出演&出稿、商品企画&レシピ提供、新商品の企画コンサルティングなど幅広く活動。著書に『今日からはじめる漢方ごはん ビジネスパーソンのための漢方』(経法ビジネス新書)など。最新刊『季節と暮らす12カ月 漢方養生ダイアリー』が好評発売中。
▶︎きたかまくら日々響

Photo:Masayuki Furukawa Edit:Maiko Mizusawa

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