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“陰陽バランス改善”で年の瀬の疲れを癒す『ぽかぽかユッケジャンスープ』のレシピ

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今年も残すところあとわずか。年末は寒さや乾燥に1年の疲れも重なり、体調を崩しやすい時期でもありますよね。冬至前後の体調には“陰陽バランス”が関係しているんです。今回は、年末疲れを癒すメニューをご提案。「体の内側から整える、ライフスタイルとしての漢方」を提案している漢方スタイリストの吉田揚子さんに教えていただきます。

年末は「陽」を補って不調を改善!

1年のうちでいちばん昼間が短くなる冬至(12月21日前後)は、「陰」と「陽」の関係で考えると、「」が極まる日です。そこら中に「陰」が満ちてくるこの時期は、体内バランスも「陰」に傾きやすくなります。体が「陰」に傾き過ぎてしまうと、全体的に機能が低下し、不調が出やすくなります。めぐらせる力もダウンしてくるので、体の各所に様々な停滞が起きやすくなったり、体が温まろうとする力も弱まって冷えが生じやすくなることも。

考えられる不調としては、むくみ冷え肩や首のこりや痛み頭痛下痢を伴う腹痛などです。1年の疲れもどっと出てくる頃なので、しっかり「」を補ってめぐりを活性化し、心と体の陰陽バランスを整えていきましょう。

「陽」を補うことを、漢方では「補陽(ほよう)」といいます。代表的な補陽食材は、ネギニンニク生姜南瓜ニラなど。特にニラは、別名「起陽草(きようそう)」と呼ばれ、刈り取ってもすぐに新しい葉が茂ってくる生命力あふれる「補陽野菜」です。陽をしっかり補い、めぐりを整えるパワーがあるので、おすすめです。

『ぽかぽかユッケジャンスープ』の作り方


材料(2〜3人分)
・豚バラスライス 400g(一口大カット)
・長ネギ 1/2本分(1cm幅の輪切り)
・もやし 1袋
・しいたけ 4枚分(スライス)
・ニラ 1わ分(5cmカット)
・溶き卵 2個分
・ごま油 適宜(炒め用)
・水 600cc

★調味料(ユッケジャンペースト)
■ごま油 大さじ2
■おろしにんにく(チューブ) 大さじ1
■おろし生姜(チューブ) 大さじ1
■醤油 大さじ1
■豆板醤 小さじ1
■鶏ガラスープの素 大さじ2
■一味唐辛子 大さじ2
■枸杞の実 10粒
■白ごま 小さじ1
■三温糖 大さじ1

・枸杞の実 適宜(トッピング)


(1)
フライパンに★調味料を入れて混ぜ、焦げないように弱火で炒め、色が変わるまでなじませる。


(2)
鍋にごま油を敷いて豚バラ肉をほぐしながら炒める。


(3)
(1)を入れて中火でよく絡めながら炒める。ここで肉にしっかりと味を絡ませることがポイント。




(4)
肉に火が通ったら水を入れて煮立て、長ネギ、もやし、しいたけを入れて煮る。






(5)
ニラを加えて全体に火を通す。


(6)
最後に手早く溶き卵をふわりと回し入れて完成。枸杞の実をトッピング。


今回のキー食材

ネギ:体を温めて気血のめぐりを整える
ニラ:「陽」を補い、肝と腎の働きを高める
椎茸:「気」を補い気血のめぐりを整える
唐辛子:体を温めて冷えを追い払う

ユッケジャンペーストは、乾燥しないように蓋付きの瓶に入れて冷蔵庫で2週間程度保存が可能です。炒め物や焼き肉の調味料としても便利なのでぜひ活用してみてくださいね。

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吉田揚子(よしだ・ようこ)

漢方スタイリスト・文筆家・中医薬膳師。
神奈川県立湘南高校、早稲田大学第一文学部卒業・史学士。
2010年に「きたかまくら日々響(hi bi ki)」を設立し、五感に響くゆたかなライフスタイルとしての漢方を提案。執筆、講師、メディア出演&出稿、商品企画&レシピ提供、新商品の企画コンサルティングなど幅広く活動。著書に『今日からはじめる漢方ごはん ビジネスパーソンのための漢方』(経法ビジネス新書)など。最新刊『季節と暮らす12カ月 漢方養生ダイアリー』が好評発売中。
▶︎きたかまくら日々響


Photo:Masayuki Furukawa 
Edit:Maiko Mizusawa

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