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「今ここ」にいる自分を見つめる、マインドフルネス講座【前編】

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# ストレス対策 , # マインドフルネス , # 北條久美子 , # 睡眠 , # 瞑想 ,

現代人は溢れる情報の中で暮らし、仕事に家事にと忙しい毎日に追われて「心ここにあらず」な状態。今自分が何をしたいのか、何をすべきなのかを見失っていることも多いと思います。今回はそんな状態から抜け出し、健やかな心を取り戻すための「マインドフルネス」について学んでみましょう。まずは、「マインドフルネス」とはどんな状態のことなのか、ライフスタイリストの北條久美子さんに教わります。

「マインドフルネス」のルーツは?

「マインドフルネス」のルーツは、1970年代にアメリカの医学博士ジョン・カバット・ジンさんが自身で行っていた「禅」にあります。坐禅を行うことで、体の痛みやストレスが軽減されるのではないかと考えました。そして患者たちの治療にも活用すべく、禅と西洋医学を掛け合わせ、宗教的要素を排除し、呼吸や意識に集中する坐禅トレーニングを「マインドフルネス」という名前で広めたのが始まりです。

「マインドフルネス」とはどんな状態?

「mindful」の「ful」は「留める」という意味があります。つまり、「心を今ここに留めましょう」という意味です。「ness」は「状態」を表すので、「心を今ここに留める状態」というのが「マインドフルネス」になります。

この状態を自分に置き換えて考える時、次のような質問をします。
「シャワーを浴びている時、あなたはどこにいますか?」

実際に体はバスルームにいてシャワーを浴びているのだとしても、心はどこか遠くにいる状態ではないでしょうか?
私自身も、「この後は11時から打ち合わせで、12時から取材があって、それから…」と、未来のことを考えたり、「昨日のあの話、ちょっと言い方が良くなかったかな…」など、過去のことを考えていることがしばしばあります。たった今シャワーを浴びているだけなのに、「水が心地いいな」「シャンプーが良い香りだな」といった今この瞬間に感じられることには気が付かないこともあるのです。

・「今ここ」に集中すること。
・自分の内側で起こっていることに100%意識を集中させ、観察をすること。
このような状態を「マインドフルネス」と言い、これらは脳や心のトレーニングになると言われています。
脳は日々何万ものことを思いついたり、思い出したりするため、今この瞬間の自分に集中することが難しい状況にあります。そんな中、あえてマインドフルネスの時間をとることで、どこか遠くに行ってしまいそうな雑念を振り払い「今ここ」に戻すトレーニングができるのです。

人間は基本的にネガティブな生き物なので、一度思い出してしまうと「あの時もこうだった」「私やっぱりダメだ」など、一つの嫌なことから負のイメージを連鎖的に想像し、落ち込んでしまうことがあります。そんな負の連鎖を断ち切ることができるのもマインドフルネスの特徴です。
雑念が生まれたら気付いて戻す、これを続けることで、プラスもマイナスもないニュートラルな心身の状態を作り出すことができます。過去でも未来でもなく、「今」に集中すれば良いのだという穏やかな心の状態になれるのです。

「マインドフルネス」の効果とは?

心を「今ここ」に集中させることで、下記のような効果が得られると考えられています。
・集中力や生産性が上がる
・心を安定に導く(心が波立たず、凪いでいる状態)
・直感力・創造性が上がる
・幸福感を得られる
・眠りの質が上がる
・美に対するプラスの効果(アンチエイジング効果)
心が穏やかで豊かな状態にあること、すなわち内面が充実することが、外面にも現れることは研究でもわかっているのです。

「今ここ」に集中することで本来の自分を取り戻し、心をニュートラルな状態に整える「マインドフルネス」。次回はマインドフルネス瞑想の実践的な方法をお伝えしていきます。


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北條久美子

ライフスタイリスト。
ウェディング司会・研修講師を経て、エイベックス(株)にて教育担当に。2010年にキャリアカウンセラー・研修講師として独立。企業や大学でビジネスマナーやコミュニケーション、キャリアのセミナーを行う。
著書に『ビジネスマナーの解剖図鑑』『社会人1年生大全』他多数。

Text&Edit:Maiko Mizusawa Photo:Adobestock

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