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【医師が教える花粉症対策】つらい花粉症は水分の取り過ぎによる「水毒」が原因!?

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年々増加の一途を辿る花粉症。くしゃみや鼻水、目の痒みに涙、肌荒れなどに悩まされている方も多いのではないでしょうか。では、そもそもなぜ花粉症になってしまうのかをご存知ですか?その原因と、花粉症になりにくい体を作るための改善方法を医師の石原新菜先生に伺いました。

花粉症は免疫システムの誤作動

花粉症は、免疫システムの誤作動や過剰反応であると言われています。体が花粉を異物・アレルゲンとして認識し、花粉に対して抗体を作ってしまっている状態。体の中に異物だと認識された花粉が入ってきた時に、その花粉をやっつける抗体ができているため、目や鼻の粘膜にある肥満細胞に抗体が結合し、肥満細胞からヒスタミンが分泌されることで、くしゃみが出たり目が痒くなったりしてしまうのです。

つまり、花粉をアレルゲンだと思って抗体を作ったことが原因なので、体が花粉を異物だと認識せず、抗体を作らなければ花粉症にはならないのです。大気汚染や煙草の受動喫煙、寝不足やストレス、食事のバランスの偏りなど、さまざまな要因が重なることで免疫システムの異常が起こっていると考えられます。

現在でもアメリカなどには自然と触れ合いながら自給自足の生活を行う「アーミッシュ」という人たちがいますが、アーミッシュの子どもと都会の子どもを比べると、都会の子どもたちの方が10倍以上花粉症になっているということがわかりました。学者たちの見解によれば、アーミッシュの人たちは日頃から動植物と接することが多く、さまざまな菌に触れているため、そこで免疫を正常に働かせていると考えられるのです。

つらい花粉の症状、どう緩和する?


既に花粉症になっている場合、粘膜に花粉が付着することで症状が起きてしまうので、症状を出さないためにはまず花粉をブロックすることで回避します。ゴーグル、マスク、鼻うがい、鼻に塗るクリームなどを使うのも良いです。花粉症皮膚炎といって、皮膚についただけでも免疫が反応して痒みを感じたりガサガサになったりしてしまうこともあります。家に入る前に上着を脱いで外でしっかりと払い、家の中には花粉を持ち込まないことも重要。また、家の中では空気清浄機を使うなど、物理的に花粉をシャットアウトして触らないようにすることが大切です。

花粉症の原因は水分の取り過ぎによる『水毒』かも

水分の取り過ぎも体の不調を引き起こしている原因だと考えられており、漢方用語では『水毒(すいどく)』と言います。
水をなるべくたくさん飲んだ方がいいという考えが広まりがちですが、人によって体温も代謝量も運動量も触れている外気温も湿度も異なります。その日必要な水分量というのはその人の体にしかわかりません。それなのに必要以上に水を飲み、今のように動かない生活をしていると、水分が出ていかないので体に溜まり、むくみという状態に繋がります。むくみは目に見えて分かりますが、同じようなことが目の中や耳の中、鼻の中や胃袋などでも起こり、不調に繋がりやすくなっているのです。頭痛、めまい、耳鳴り、鼻水なども『水毒』の症状の一つです。

昔から傾向として、体内に水が多いからアレルギー症状が出ると考えられています。花粉でもホコリでも、反応した時は涙や鼻水が出るし、アトピーもひどくなれば浸出液が出てグジュグジュの状態になりますよね。喘息も咳と一緒に水っぽい痰がたくさん出ます。ですから、アレルギーになっている人はベースとして水毒の状態にあり、体の水を外に出すための反応が出ていると考えられるのです。体はおもしろいもので、必要なものは出さないけれど、不要なものは出そうとします。傷んだものを食べた時に下痢になったり吐いたりするのも同じことです。

漢方の小青竜湯(しょうせいりゅうとう)はアレルギーや鼻炎、花粉症に効果が期待できます。鼻水や涙などで気管支から出てくる水を汗や尿として排出してくれる作用があるのです。涙や鼻水を止めるのではなく、出る場所を変えて楽にしてくれるという薬です。花粉症対策として、医療機関でも処方されていますし、薬局などで購入することもできます。

1日に必要な水分はどのくらい?

女優さんやモデルさんがスタイル維持のためにたくさん水を飲んでいると話題になることがありますが、そういう方々は運動や半身浴など、しっかりと水を出す努力も行っています。出している努力があまり注目されず、水の摂取量だけが注目されてしまっているのが懸念点です。
 
人間に1日必要な水は、大体1.5リットル前後
と言われています。普段お茶やコーヒーなどを飲んでいるのに、さらに毎日2リットル飲むなどをしなければ、ほとんどの人が適量を摂取していると考えて良いと思います。無理をして水を飲むのをやめて、喉が乾いたら飲むということを習慣にしてください。また、取った水分はお風呂や運動で外に出すという循環をさせていくことも必要です。


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石原新菜(いしはらにいな)

医師。イシハラクリニック副院長。健康ソムリエ講師。
医学生の頃から自然医学の泰斗で医学博士の父、石原結實と共にメキシコのゲルソン病院、ミュンヘン市民病院の自然療法科、英国のブリストル・キャンサー・ヘルプセンターなどを視察し、自然医学の基礎を養う。
現在は父の経営するクリニックで漢方薬処方を中心とする診療を行うかたわら、テレビ・ラジオへの出演や、執筆、講演活動なども積極的に行い、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。二児の母、また女性としての視点からアドバイスにも定評がある。
著書に13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸しショウガ健康法』(アスコム)他、『読む冷え取り』(主婦の友社)、『体を温める漢方で不調を治す』(PHP文庫)など、約40冊があり、中国、香港、韓国、台湾、ベトナムなどでも翻訳されている。

Text&Edit:Maiko Mizusawa Photo:Adobe stock

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